巨匠に学ぶ
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今回は最近していないけど模写の話をしようと思います。
まず自分が持っている力を最大に引き出し自分のもの(絵の方向性)を確立するために必要なことが、世界的に有名な画家の作品を模写することです。・・・と、わたしは思っています。
2013年の夏に名古屋で今の夫と結婚するまで模写なんてしたこともなく、そもそも有名な画家の名前もあまり知らなかったわたしですが、「君には模写が必要だ」というわたしを応援してくれている彼の発言で「してみようかー」と思い始め実践していたものだったのですが、同時に「そんなことしなくてもいい」という反発もわたしにはありました。
模写なんてやってられるかーと反発しながら夫に勧められて描いたのは

ギュスターヴ・モローのサロメ(スケッチ?モローは紙に木炭で描いているようです)でした。
「週刊 西洋絵画の巨匠」という薄めの本に載っています。この本は夫が「モローがいい」と言って買ってくれたものです。彼はずっと以前、展覧会で見た同画家の「ガラテイア」に心を打たれた人でもあるのでそう思ったのかもしれません。
で、話を戻しますとこの模写、実は二枚描いています。これは二枚目です。サロメの身体の向きはこのように右向きなのですが、最初の一枚目は・・・よほど反発していたのでしょう。左向き(反対)に模写してましたね(ぉ)「これは模写じゃない」と言われてしまいました。
さらに「浮世絵も学んだ方が良いだろう」と、次に描いたのは

葛飾北斎の富嶽三十六景の山下白雨。画材は色鉛筆のみです。ここからは自主的に描いてます。
サロメもそうだったのですが、わたしは空間(この場合では紙の空間)の把握が出来ないので元の絵の左端を描き切れていません。手前で紙面が尽きちゃった@@;
色鉛筆でガリガリ描いたのもあるけど描くのが大変でした。
模写するのって結構大変なんです。人の絵をある程度真似て描かなければいけないから。それだけじゃありません、自分で望んでしているのに誰かにやらされている気分になるんです。そういうわけなので何度も投げ出したくなります。そしてそれは今も変わりません。時々楽しいこともあるんですけどね・・・全体的にやらされている感が@@;

伊藤若冲の仙人掌群鶏図。鉛筆のみです。
この人の絵めちゃくちゃ細かいのでかなり大変でした。しかも今回も例に漏れず空間の把握が出来ずに右の鶏を2回失敗しています。「抵抗しながら描いていた」とは夫の談。

中原淳一の花のしをり。
たしか2013年の秋に刈谷市で彼の展覧会があったと記憶していますが、そこへ見に行って購入した本に載っていた絵ですね。
なんというか・・・模写って似てる似てないよりも其の絵を描いた人がどんな気持ちで描いたとか、どんな描き方をしていたのかと知ることが模写ではないでしょうか。・・・って・・・夫が言ってた。(ぉ)模写した人のオリジナリティが出てもいいと思うんです。
この人バラの描き方に特徴があるなぁ。あと衣服のしわもちょっと直線的。

また葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏、色鉛筆のみです。
やっぱり空間の把握g(ry)最初は楽しかったけど後から投げ出したくなったorz

歌川国芳の金魚づくし百物語。ボールペンと色鉛筆です。
いろいろずれてる。金魚が丸々と太っていておいしそうだなとか猫は思っているのかもしれない。
今年の二月下旬に模写した絵ですね。

春草の虎ノ図。色鉛筆の黒と灰色を使いました。
この絵はお宝鑑定団を見ていた時に、鑑定依頼人が持参した絵だったと思います。これを「模写したいな」と思いました。でもやっぱり後からやらさr(ry)気に入ったので3枚くらい描いてます。ヒゲがすごい。
まあ・・・模写したいと思ったとしても投げ出したくなっちゃうんですよね・・・人様の絵だからなんだろうなあ。だから模写は休み休みでやることが多いですね。頑張って描き続けようとすると無理したり焦ったりして変な絵になる@@;

喜多川歌麿の当時全盛美人揃 若松屋台 若鶴。鉛筆と色鉛筆です。あ・・・薄くてみ辛かったらごめんなさい;;
模様苦手なんですよね@@;衣服に模様ってオリジナル絵でも描いたことないから(ぉ)勉強せねば。

山下清のパリのノートルダム寺院。ピグマコミックラインが主線で、着色が色鉛筆。
黒い点々はコミックラインで地道にコツコツ打つように描きました。寺院の黒い部分も点々の集合体ですが、点々で塗りつぶしていくのがちょっと楽しかったですね。
さすが山下清、レンガの描写スゲエ・・・と思いながらレンガも点々で。

林亮太さんという、今ちょっと有名な人の絵をテレビで見て「すごい!!」と思い、模写してみました。色鉛筆のみです。
これ・・・これ超大変だった・・・本気で投げ出したくなった(涙)林さんは結構濃い色で塗るのですが、わたしはこれが限界でした。あと重ね塗りもかなりするらしくて、真似してみたけど苦行そのものでしt(ぉ)
仕上げに光沢感を出すためにアートナイフで塗ったところを削るという行程も林さんするらしくて、アートナイフないのでカッターナイフでやりましたがそれも大変だった・・・メトロノームの黒い部分もそうするみたいなんだけど・・・うまく削れなかった。ギターは2回失敗してます。
今まで模写した中で一番大変だったよー
今まで模写してきましたが、前の時代を生きた人に直接教わることはできないけれど絵を模写することによってたくさん教えられた部分は意識しなくてもあると思います。「こういう描き方をするのか」とか「この絵を描いた人はこれがよほど好きだったんだろうなあ」とかそういったものも分かるのではないかと。
画材もホントは模写元の画材と同じもので描いた方がいいのでしょうけど、違う画材で描いても良いと思うし。
「あの絵を描いた人はこういう表現をしていたけど、自分もやってみようかな」と思うことで、最初は真似かもしれないけどだんだんそれを自分のものにしていって新しい描き方を確立することもありますし。そういうところも面白いなと思います。
それでは、またお会いしましょう。
今回は最近していないけど模写の話をしようと思います。
まず自分が持っている力を最大に引き出し自分のもの(絵の方向性)を確立するために必要なことが、世界的に有名な画家の作品を模写することです。・・・と、わたしは思っています。
2013年の夏に名古屋で今の夫と結婚するまで模写なんてしたこともなく、そもそも有名な画家の名前もあまり知らなかったわたしですが、「君には模写が必要だ」というわたしを応援してくれている彼の発言で「してみようかー」と思い始め実践していたものだったのですが、同時に「そんなことしなくてもいい」という反発もわたしにはありました。
模写なんてやってられるかーと反発しながら夫に勧められて描いたのは

ギュスターヴ・モローのサロメ(スケッチ?モローは紙に木炭で描いているようです)でした。
「週刊 西洋絵画の巨匠」という薄めの本に載っています。この本は夫が「モローがいい」と言って買ってくれたものです。彼はずっと以前、展覧会で見た同画家の「ガラテイア」に心を打たれた人でもあるのでそう思ったのかもしれません。
で、話を戻しますとこの模写、実は二枚描いています。これは二枚目です。サロメの身体の向きはこのように右向きなのですが、最初の一枚目は・・・よほど反発していたのでしょう。左向き(反対)に模写してましたね(ぉ)「これは模写じゃない」と言われてしまいました。
さらに「浮世絵も学んだ方が良いだろう」と、次に描いたのは

葛飾北斎の富嶽三十六景の山下白雨。画材は色鉛筆のみです。ここからは自主的に描いてます。
サロメもそうだったのですが、わたしは空間(この場合では紙の空間)の把握が出来ないので元の絵の左端を描き切れていません。手前で紙面が尽きちゃった@@;
色鉛筆でガリガリ描いたのもあるけど描くのが大変でした。
模写するのって結構大変なんです。人の絵をある程度真似て描かなければいけないから。それだけじゃありません、自分で望んでしているのに誰かにやらされている気分になるんです。そういうわけなので何度も投げ出したくなります。そしてそれは今も変わりません。時々楽しいこともあるんですけどね・・・全体的にやらされている感が@@;

伊藤若冲の仙人掌群鶏図。鉛筆のみです。
この人の絵めちゃくちゃ細かいのでかなり大変でした。しかも今回も例に漏れず空間の把握が出来ずに右の鶏を2回失敗しています。「抵抗しながら描いていた」とは夫の談。

中原淳一の花のしをり。
たしか2013年の秋に刈谷市で彼の展覧会があったと記憶していますが、そこへ見に行って購入した本に載っていた絵ですね。
なんというか・・・模写って似てる似てないよりも其の絵を描いた人がどんな気持ちで描いたとか、どんな描き方をしていたのかと知ることが模写ではないでしょうか。・・・って・・・夫が言ってた。(ぉ)模写した人のオリジナリティが出てもいいと思うんです。
この人バラの描き方に特徴があるなぁ。あと衣服のしわもちょっと直線的。

また葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏、色鉛筆のみです。
やっぱり空間の把握g(ry)最初は楽しかったけど後から投げ出したくなったorz

歌川国芳の金魚づくし百物語。ボールペンと色鉛筆です。
いろいろずれてる。金魚が丸々と太っていておいしそうだなとか猫は思っているのかもしれない。
今年の二月下旬に模写した絵ですね。

春草の虎ノ図。色鉛筆の黒と灰色を使いました。
この絵はお宝鑑定団を見ていた時に、鑑定依頼人が持参した絵だったと思います。これを「模写したいな」と思いました。でもやっぱり後からやらさr(ry)気に入ったので3枚くらい描いてます。ヒゲがすごい。
まあ・・・模写したいと思ったとしても投げ出したくなっちゃうんですよね・・・人様の絵だからなんだろうなあ。だから模写は休み休みでやることが多いですね。頑張って描き続けようとすると無理したり焦ったりして変な絵になる@@;

喜多川歌麿の当時全盛美人揃 若松屋台 若鶴。鉛筆と色鉛筆です。あ・・・薄くてみ辛かったらごめんなさい;;
模様苦手なんですよね@@;衣服に模様ってオリジナル絵でも描いたことないから(ぉ)勉強せねば。

山下清のパリのノートルダム寺院。ピグマコミックラインが主線で、着色が色鉛筆。
黒い点々はコミックラインで地道にコツコツ打つように描きました。寺院の黒い部分も点々の集合体ですが、点々で塗りつぶしていくのがちょっと楽しかったですね。
さすが山下清、レンガの描写スゲエ・・・と思いながらレンガも点々で。

林亮太さんという、今ちょっと有名な人の絵をテレビで見て「すごい!!」と思い、模写してみました。色鉛筆のみです。
これ・・・これ超大変だった・・・本気で投げ出したくなった(涙)林さんは結構濃い色で塗るのですが、わたしはこれが限界でした。あと重ね塗りもかなりするらしくて、真似してみたけど苦行そのものでしt(ぉ)
仕上げに光沢感を出すためにアートナイフで塗ったところを削るという行程も林さんするらしくて、アートナイフないのでカッターナイフでやりましたがそれも大変だった・・・メトロノームの黒い部分もそうするみたいなんだけど・・・うまく削れなかった。ギターは2回失敗してます。
今まで模写した中で一番大変だったよー
今まで模写してきましたが、前の時代を生きた人に直接教わることはできないけれど絵を模写することによってたくさん教えられた部分は意識しなくてもあると思います。「こういう描き方をするのか」とか「この絵を描いた人はこれがよほど好きだったんだろうなあ」とかそういったものも分かるのではないかと。
画材もホントは模写元の画材と同じもので描いた方がいいのでしょうけど、違う画材で描いても良いと思うし。
「あの絵を描いた人はこういう表現をしていたけど、自分もやってみようかな」と思うことで、最初は真似かもしれないけどだんだんそれを自分のものにしていって新しい描き方を確立することもありますし。そういうところも面白いなと思います。
それでは、またお会いしましょう。
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コメントの投稿
お邪魔させていただいてます!
コメントを残していただき、ありがとうございました。
実は以前から、さくらさんのブログへ度々お邪魔させていただいておりました。
まーです。
模写、私も苦手です。
積極的にすることはなかったのですが、今回の記事を拝読させていただき、やりたいなという気持ちになりました。
『最初は真似かもしれないけどだんだんそれを自分のものにしていって新しい描き方を確立することもある。』
成程、確かにそうだなと思いました。
実は以前から、さくらさんのブログへ度々お邪魔させていただいておりました。
まーです。
模写、私も苦手です。
積極的にすることはなかったのですが、今回の記事を拝読させていただき、やりたいなという気持ちになりました。
『最初は真似かもしれないけどだんだんそれを自分のものにしていって新しい描き方を確立することもある。』
成程、確かにそうだなと思いました。
ありがとうございます^^
まーさん、お越し頂きありがとうございます!
> 模写、私も苦手です。
> 積極的にすることはなかったのですが、今回の記事を拝読させていただき、やりたいなという気持ちになりました。
おおーそうなのですか@@全部真似しなければいけないので大変ですよね。
あとこの絵すごいから模写したいと思っても、最初は楽しくても後からだんだん苦しくなってくるのが辛いです(涙)
> 『最初は真似かもしれないけどだんだんそれを自分のものにしていって新しい描き方を確立することもある。』
> 成程、確かにそうだなと思いました。
画家のテクニックを自分のものにしていくというのは大事ですよ〜・・・なんて言いながらわたしも上手く出来てませんが(ぉ)、負けずにやっていこうと思っています!
> 模写、私も苦手です。
> 積極的にすることはなかったのですが、今回の記事を拝読させていただき、やりたいなという気持ちになりました。
おおーそうなのですか@@全部真似しなければいけないので大変ですよね。
あとこの絵すごいから模写したいと思っても、最初は楽しくても後からだんだん苦しくなってくるのが辛いです(涙)
> 『最初は真似かもしれないけどだんだんそれを自分のものにしていって新しい描き方を確立することもある。』
> 成程、確かにそうだなと思いました。
画家のテクニックを自分のものにしていくというのは大事ですよ〜・・・なんて言いながらわたしも上手く出来てませんが(ぉ)、負けずにやっていこうと思っています!